歯石ケア

【無麻酔デンタルケア】メリット・デメリットは?

無麻酔デンタルケアのメリット

麻酔を使用しないことが大きな特徴の一つです。麻酔は必ずしも悪いものではないのですが、持病があって麻酔を打つことができないワンちゃんや、軽度の歯周病で予防をしていきたいワンちゃんには、最適な方法だと思います。

  • 麻酔アレルギーのワンちゃんや老犬にも安心して施術可能
  • 麻酔を使用しないので、安価
  • 麻酔を使用しないので、定期的にケアができる
  • 歯周病が軽度のうちから、ケアができる

無麻酔デンタルケアのデメリット

デメリットは、麻酔を使用しないので、歯茎の中の歯石までは取ることができないことです。(麻酔をかけないと痛いですし、歯茎の中で、膿が溜まっていたりなどレントゲンを撮らなければわからないこともあります。)

一般的に犬の健康な歯周ポケットは1㎜~3㎜です。この範疇であれば、特にわざわざ全身麻酔をかけてまで、歯石除去をする必要もないかと思います。このような軽度歯周病のワンちゃんは無麻酔デンタルケアが最適ですが、重度になると話は違ってきます。

  • 100%どのワンちゃんも施術ができるわけではない(暴れるワンちゃんもいます)
  • 重度歯周病のワンちゃんには、向いていない
  • 施術者によって、技術のむらがある

ウェルワンが考える「歯周病を防ぐ3つのこと」

  1. 重度歯周病のワンちゃんは、麻酔下で病院で歯石除去
  2. 歯磨きなどのホームケアで歯垢ケア
  3. 定期的な歯石ケア

愛犬を本当に歯周病から守りたければ、上記3つのことを守り抜けば必ず防ぐことができます。重度歯周病のワンちゃんは、まずは、病院にで麻酔下で歯石除去をしてもらいます。そうすると、歯茎の中からキレイな状態となります。そこで、そのまま放置してはいけないです。ワンちゃんの歯石は、3~5日でついてくるので、継続的なケアが必要です。「3年前に、病院で歯石除去しました」といっても、その後にケアしなければ、また元に戻ってしまいます。そのようなワンちゃんを山ほどみてきました。

なので、次に必要なのが、ホームケアです。ホームケアでは「歯垢(プラーク)のケア」です。歯垢は白く、やわらかいので、お家で取り除くことができます。歯磨きや、シートでふき取ります。この時、歯磨きガムや、ごはんにふきかけるふりかけなどを使用する方もいらっしゃいますが、これらはあくまでも補助用品だと思っていただくといいと思います。人間で考えてみるとわかるのですが、人間もガムだけでは歯磨きになりません。(ちなみにガムは長く噛んでいないと効果はありません)

そして、最後に定期的な歯石ケアです。これも人間で考えてもらうといいのですが、私たちも定期的に歯のクリーニングにいきますよね。それと同じです。お家で取り除くことができなかった歯垢が歯石となり、この歯石はホームケアではなかなかとることができません。歯垢・歯石は、細菌の塊です。この細菌を取り除き、より清潔なお口を保ちましょう。この役割が、私たち、無麻酔のデンタルケアの役目だと思っております。

本当に歯周病を防ぐには、病院、飼い主さん、私たちのような無麻酔のデンタルケア、3者が一体となることで、完璧に歯周病を防ぐことができます。私たちは、お家での歯磨き指導も行っています。できないからやらないではなく、できないからこそ練習をすることが大切ですね。

自分で歯磨きができないから飼い主さんの手助けが必要だよ!!

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